もみじの繁殖(1)播 種
もみじの繁殖(2)挿し木
もみじの繁殖(3)―接ぎ木―
もみじの繁殖(4)取り木
  [接ぎ木の環境]
もみじの繁殖で最も多く用いられる方法
が接ぎ木。
ただし、もみじは樹液の溢出が著しく多い
こと、
カルスの形成があまりよくないこと、
温度(25℃〜30℃)を十分に保持する
必要があることなど、接ぎ木が難しい木。
接ぎ木には
切り接ぎ呼び接ぎ緑枝接
腹接ぎ芽接ぎなどがある。

台木には実生のヤマモミジを用いること。
接ぎ穂は1時間くらい水に浸しておき、接
ぎ木する。接ぎ木直後は明るい日陰に置
き、2週間くらいしたら徐々に日に当てる
ようにするとよい。
 
(1)切り接ぎ (切り接ぎの詳細は別ページ)
採穂は1月末までに行い土中貯蔵する。冷蔵庫の場合は温度をやや低めの2℃
位に保持し、乾燥させないようにビニール袋に入れて保存する。
2月上旬に接ぎ木して、加温して仮植えしておく。少量の場合は根を湿った水苔で
くるみ、ポリ袋に入れて暖かい室内に吊しておくとよい。(下図参照)
なお、
呼び接ぎは3月中旬から7月頃まででき、台木、穂木ともに根を付けたまま
なので木を枯らす危険性は少ない方法。


[切り接ぎ]
   
(2)緑枝接ぎ
5月下旬〜7月に、今年発芽した実生1年生苗、または2年生苗の新梢を台木に
して、1節の葉を残して高さ5〜6pで切る。
接ぎ穂は新梢を取り、1節を残して上を切り、下は長く取って使う。(下図参照)

[緑枝接ぎ]
 
(3)腹接ぎ
8月下旬〜9月中旬が季節。芽接ぎもこの時期がよい。
台木の切り込みはなるべく薄くし、内部まで切り込まないように注意すること。穂木
は1節、6pくらいの長さにする。(下図参照)

管理の仕方は、初めは半日影に置き、葉柄が色が変わって落ち、芽が膨らんできたら
陽の当たるところへ出す。

接ぎ木した後の置き場所は雨が掛からないようにし、また、葉柄が落ちるまでは絶
対に接木部には水をかけないよう留意すること。冬はできるだけ暖かい場所、陽の当た
る軒下あたりにおいて管理すること。


台木の接木部分からの切り離しは翌春、暖かくなる春のお彼岸頃(3月下旬)、穂木
の芽が大きく動き出したら中段で一回、葉が開ききったら穂木のすぐ上で一回、二
段階で切断する。

[腹接ぎ]
(図)日本園芸協会「挿し木/接ぎ木」より