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| 芽吹き |
若 葉 |
夏 葉 |
秋 葉 |
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(百色紅葉集 全)
秋の頃武州秩父の山路を過るに紅葉最中にて山谷錦をさらす山川の岸に紅葉多く流れに映り 波を染め 梢の影沈んで 鮒金魚のごとく 鰌唐からしに似たり 農夫に近付き川の名を尋ね侍れば四十八瀧の内爰を水潜と答う
我もみじの水にくぐるを褒美せしゆえいうやといえば 田夫いきまき あに虚言をいうべい あれなる御堂を巡礼札所三十四番水潜と申し奉る 此の村の名だんべいと高音にいうてさりぬ
楓を詠て村里の古事をおかしく聞きしよと 楓の種を持来して植る 実生葉形もかわり秋の色随分見事なり 水潜と名付 |
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| 行水に なかれもやらぬ 紅葉々や ちらぬこすゑを うつす山川(義延) |
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<解説>
秋の頃に武州秩父(埼玉県秩父)の山道を歩いていると、紅葉の最中で、山や谷を錦で飾って見せていた。山間の川岸に紅葉が多くあり、川の流れに映して波を染め、木の梢の影が川に沈んで鮒が金魚のように、鰌が唐辛子のように似させる。農夫に近付いて川の名前を尋ねると、四十八瀧の中でこの渓流は水潜と云う、と答えた。私が、もみじが水を潜っている様を賞賛してそう云うのか、と云えば、百姓が息巻いて、なんで嘘を言わなきゃなんねー、あそこにある御堂を巡礼札所三十四番水潜とお呼びしており、この村の名だぞ、と声を高めて云い、行ってしまった。楓を眺めていて村里の古事について趣を持って聞けたものだと思いながら、楓の種を持ち帰り、蒔いて植えた。実生の苗は葉形も変わっており、秋の紅葉は色付きがとても素晴らし。「水潜」と名付けた。 |
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