葉形
(仙歌 百色紅葉集 全)
葉形極めて五葉に切れたり 百に一葉も六七葉に切れたるもあるべし 出葉は細く透かして異形なり 此のもみじをある人 実生に植え出し 秘蔵して植え置きたるを 隣家の好士蘆垣の透き間より一枝を通わせて 呼び接ぎにして世に披露す
あしかきの へたてなからも へたてぬハ よもの紅葉の こすゑなりけり(資平卿)
<解説>
葉の形はほとんどが五つの裂片に分かれる。百に一つくらいは六つ、七つの裂片になることもあるようだ。春の芽出しは裂片が細く、透き間が空いていて異形となる。このもみじをある人が実生で植えて大切にしていたのを隣の家の愛好家が蘆の垣根の透き間から一枝を通して、これを呼び接ぎにして世間に広めた。
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