葉形
(仙歌 百色紅葉集 全)
東海道品川補陀山(ほたさん)海晏寺(かいあんじ)は禅林の古跡なり 山は一面にもみじの古木数々しげり 南は海上まんまんとして 不断塩風吹き續くゆえにや もみじの色外より各別に見えて 濃きは優れて濃く薄きも鮮やかに分かち又青葉なるも有り黄色も有り 秋は遊人終日多し 此の種をもとめ植えたるよし 葉形山もみじにて 何方にても紅葉よし
露時雨 わきてやそめし こきはこく うすきはうすき 木々のもみちは(時方)
<解説>
東海道の品川にある補陀山海晏寺は禅寺の古跡。山は一面にもみじの古木が数多く繁り、南は海上が広々と広がっていて絶えず潮風が吹き続くからか、もみじの葉の色が他より格別によく見え、濃い色は優れて濃く、薄い色も鮮やかに区別できる。また、緑色の葉のものもあり、黄色の葉も見られる。秋には一日中たくさんの見物人がある。ここの楓の種を貰い受けて蒔いて植えたと云う。葉の形はヤマモミジで、何処にあっても紅葉はきれいだ。
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